こんにちは!
ドースって何?
「ドース doce」とはポルトガル語で
スィーツのことです。
フランス菓子のような華やかさはなく、
洗練されているわけでもないのですが、
なぜかその素朴さに魅かれてしまうのが
ポルトガルのドースなのです。
今回は2回に分けてポルトガルの名菓のお話です。
ポルトガルの名菓
今日はその第1弾。
1つ目は、「パステル・デ・ナタ」
ポルトガルの代表的なドースといえば、
「パステル・デ・ナタ」
日本では「エッグタルト」として知られているアレですね。
ポルトガル国内どこへ行っても見つけることができます。
このドースが生まれたのが、
リスボンのジェロニモス修道院の近くにある、
「パスティシュ・デ・ベレン」
というパティスリーです。
門外不出のレシピ
19世紀、修道院が閉鎖に追い込まれたとき
追放された修道士や修道女たちが、
修道院に伝わっていたレシピで作って
売ったのが始まりでした。
創業当時のレシピは門外不出として
今でも受け継がれているとのこと。
いつも大人気で行列ができています。
このドースのパイ生地の部分はサックリ、パリパリ、
そしてフィリングのミルク感ある
カスタードクリームがトローッと口の奥まで
広がっていきます。
甘さ控えめなので2,3個は
ペロリですよ!!
パスティシュ・デ・ベレン
2つ目は、「ケイジャータ」
「ケイジャータ」とはチーズタルトのことで、
元々ポルトガル各地の修道院で生まれたとされていて、
これも国内どこでも手に入りますが、
その土地の地ケイジャータがあります。
その中で一番有名なのがシントラのケイジャータ。
13世紀にはすでに作られていたといわれているのです。
シントラのケイジャータ
ポルトガル王室の夏の離宮があり、
詩人バイロンが「エデンの園」と称賛した、
シントラという町の「ケイジャータ」という名菓。
餃子の皮のような薄い生地がパリパリして、
フィリングはシナモン香るモチモチのケーキ。
チーズタルトというけれど、
チーズの味は感じられないです。
甘さも控えめ。
日持ちもしますので、
日本へのお土産でも大丈夫です。
これは「ピリキータ」という老舗パティスリーで買えますよ。
老舗パティスリー「ピリキータ」
このお店もいつも混んでいます。
そして買い方に特徴があります。
・入り口入り、
すぐ右に赤い整理券発行の器具から
チケットを切り取ります。
・番号が書いてあるので、
お店奥の電光掲示板に
その番号が表示されるまで待ちます。
・表示されたら注文をします。
ケイジャータは最小の包みで6個入り。
その包み紙もなんともレトロでステキ!
もちろん1個でも買えますよ。
1個 €1
入り口入り右手はイートインスペースです。
【ピリキータⅡ PIRIQUITAⅡ】
HPなし
2つとも見た目も味もとっても素朴。
今まで食べたことがない味でも、
なんだかどこか懐かしい、
それがポルトガルのドースの魅力なのですね!
明日は第2弾です。