こんにちは!
今日はトルコのアイスはなぜ伸びるのかのお話です。
トルコには「ドンドルマ」という
お餅のように「のびーる」不思議な冷たいデザートがあります。
それはご存知の通りアイスクリームのことで、
一時日本でもブームになりましたね。
アイスが伸びるのはある秘密が!
「のびーるアイス」には「ある物」が入っているので伸びるんです。
それは日本のものには入っていないので、
日本のものは「トルコ風」のアイス、
と言った方がいいかもしれません。
ドンドルマの意味は?
先述の「ドンドルマ」とはトルコ語で、
「凍らせたもの」という意味で、
トルコでは氷菓全体をさします。
私が始めてトルコを訪問したのは、
もう20年位前ですが、
現地で売られているアイスは
全て「のびーる」ものだと思っていましたが、
のびない普通のタイプのものも普通にあるんですよね。
のびるアイスに入っている「ある」原材料とは?
さて、のびるアイスに入っている「ある」原材料とは、、、
「サーレップ」というものです。
サーレップとは?
この「サーレップ」とは、
トルコの山岳部に自生するラン科の植物、
オルキス・マスクラの根っこを乾燥させ粉にしたもの。
トルコではこの粉にお湯と砂糖をいれて
ホットドリンクとして飲まれています。
このサーレップが原材料に加わると
餅のように粘りのある独特なアイスになるのですね。
のびるアイスの2つ目の特徴的な原材料
2つ目の特徴は「羊の乳」を使う事。
そのため牛乳とは違い少し独特な臭いがありますよ。
現地ののびるアイスを食べてみると、
弾力がありもっちもち。
その弾力の強さゆえに舌だけで切るのは難しく、
歯で噛み切るほどです。
ナイフとフォークを使ってもおかしくないくらいですよ(笑)
そしてなかなか溶けません。
のびるアイスはなぜ溶けにくいのか
のびるアイスはなぜ溶けにくいのかというと、
気温が高い地域でもすぐ溶けて垂れてこないように
粘度を上げる方法が考案されたからなんだそうですよ。
つまりサーレップは増粘剤として使われているわけですね。
このアイスの本場は地中海地方の
カフラマンマラシュというところ。
トルコではマラシュのドンドルマ、とのことで
「マラシュドンドルマ」と言われているそう。
最近ではサーレップの代替として
安価なコーンスターチを使うところもあるそうですから、
本物の「のびーる」アイスが食べたいときは注意が必要ですね。
スーパーで買えるお土産としても良し!!
またトルコのスーパーで買えるお土産として、
粉末状の「ドンドルマの素」もお勧めです。
ただこれだけでは「のびーる」アイスにはなりません。
先述の「サーレップ(ホットドリンク)の素」、
この粉末状のものもスーパーで手に入りますので、
ドンドルマの素に混ぜて練り上げると、のびーてきますよ。
では、その作り方を簡単に紹介。
のびるアイスの作り方
- サーレップに羊の乳(牛乳でも可)と砂糖を加え、沸騰させます。
- その後弱火で1時間ほど煮詰めていきす。
- ヨーグルトくらいの固さになったら、冷やし固めます。
これからが大変な作業なのですが、
- 空気を含ませながら練り上げます。
- 長時間のばしていくと餅のような粘りがでてきます。
参考にしてみてくださいね。
アイス売りのお兄さん達の華麗な?!パフォーマンス!
のびるアイスを売るお兄さん達の
パフォーマンスも見ものです。
粘度があるためアイスを大きなヘラにくっつけて
逆さにしても落ちないところなどを
面白おかしく見せてくれます。
トルコ独特の「のびーる」ドンドルマ、
トルコに行かれた際にはぜひ楽しんで下さいね。
トルコに入国しなくとも、のびるアイスを食べる方法
トルコに入国しなくとも、のびるアイスを食べられるチャンス、
実はあるんです。
ヨーロッパ旅行のツアーなどで、
もしもトルコ航空をご利用になるなら、
イスタンブールの空港にてトランジットになります。
のびるアイスの売店が空港にもあるのです。
ここでもお約束な民族衣装を着たスタッフが
お決まりのパフォーマンスを披露してくれます。
ただキノコ岩などで有名なカッパドキアの田舎などと比べて、
約10倍の「空港値段」となりますので、
その点はどうぞお知りおきを!