こんにちは!
ボスポラス!
エキゾチックなその響き!
サバサンドを頬張れば、トルコ、イスタンブールの歴史や文化がみえてくる。
本日はイスタンブール名物のB級グルメ「サバサンド」について。
有名屋台の「サバサンド」と、ほんとうに美味しい屋台の「サバサンド」。そしてツアーの裏話までお話してまいります。
今回の記事の内容は下記のとおりです。
- サバサンドとは?
- サバサンドのトルコ語は?
- サバサンドはどこでいただける?
- イスタンブールの「金角湾」と「ボスポラス海峡」
- サバサンド有名店「Derya Balik Ekmek」
- 「Derya Balik Ekmek」のサバサンド
- ほんとうに美味しいサバサンドの屋台
- 新市街側カラキョイ地区の「サバサンド」
- ツアーの裏話
サバサンドとは何でしょう
サバサンドのトルコ語は?
トルコ語で「Balik Ekmek」。
Balik=魚、 Ekmek=パン。
魚のパンという意味です。
イスタンブール名物のB級グルメ
フランスのバケットのようなパンの間に焼きたてのアツアツ塩サバ、生玉ねぎのスライス、レタスを挟み、レモン汁と塩を振りかけていただくもの。
ちなみにトルコのパンのほとんどが、材料が粉、水、塩、イーストのみのリーン系です。
トルコのパン
トルコのパンは美味しいんですよ。
フランスのパンのように洗練されているわけでもなく、ドイツのパンのように滋味深いわけでもないのですが、毎日いただいても飽きのこない、素朴な美味しさなんです。
サバサンドはどこでいただける?
トルコ最大の都市、イスタンブールの「金角湾」に架かる、ガラタ橋付近に「サバサンド」を提供する屋台が集まっています。
もともとはガラタ橋付近で大量のサバが捕れたそうですよ。それをパンに挟んで食べるようになったのが、サバサンドの始まり。
イスタンブールの「金角湾」と「ボスポラス海峡」
「金角湾」とはボスポラス海峡からヨーロッパ大陸に牛の角のように細長く切り込んだ湾。
「ボスポラス海峡」とはイスタンブールを、ヨーロッパ大陸側とアジア大陸側に隔てている海峡です。
金角湾の北
金角湾の北はイスタンブールの新市街。東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルがあったところ。
また東ローマ帝国とオスマン帝国の時代に、西欧人の商人や使節の居留地だった町でもあります。
金角湾の南
金角湾の南はイスタンブールの旧市街。かつて古代ギリシャ人により建設された都市ビザンティオンの跡地があったところ。
古の複数の大国がこの場所で栄えていたこと。壮大な歴史を刻むそんな場所にいられるだけでも感慨深いものですよね。
そして今回のテーマの「サバサンド」。現代のイスタンブールのファストフードがいただける場所もこのエリアなのです。
サバサンド有名店「Derya Balik Ekmek」
イスタンブールの金角湾に架かるガラタ橋付近。旧市街側のエミノニュ広場に面したところに、オスマン帝国船を真似た派手な屋台船が並んでいます。
そのなかでも有名なのが「Derya Balik Ekmek」
ガイドブックなどでも紹介されていますよ。
名前の一部になっている「Balik Ekmek」は先述のとおり、トルコ語で魚のパンのこと。陸にはイスとテーブルが置かれていますので、イートインが可能です。
このお店のメニューはサバサンドとドリンクのみ。
・サバサンド 15トルコリラ(約270円)
・ドリンク 4トルコリラ(約70円)
*値段は変動しますのであしからず。
・ドリンク 4トルコリラ(約70円)
*値段は変動しますのであしからず。
船上の大きな鉄板で大量のサバが焼かれている様も異国情緒な風景です。
有名店「Derya Balik Ekmek」のサバサンド
焼いたサバに生玉ねぎのスライスとレタスを、フランスのバゲットに似たパンに挟むというシンプルさ。
注文したら数秒後には出来上がるという、ファストフード感満載なのです。(笑)
これに卓上のレモン汁と塩を振りかけていただきます。
金角湾を眺めながらいただけることが、異国情緒のエッセンスも加わり、これはこれで美味しく「感じる」のかもしれません。
「Derya Balik Ekmek」の場所はこちら
↓
有名店の現状
この有名店「Derya Balik Ekmek」は多くの人が集まる、とても活気があるお店。今や観光名所的な存在になっています。
以前のような美味しいサバサンドではなくなっているようですね。
屋台船の鉄板で予め大量のサバを焼いて保温状態。注文が入ったら保温されているサバを挟んで提供。だからこそ数秒というスピードで提供ができるんです。
購入する時点ではすでにサバからはだいぶ水分も抜けている、というわけです。
ほんとうに美味しいサバサンドの屋台
そこで、ガイドブックなどには載っていない、とっておきの情報をお伝えいたします。
もっと美味しい屋台があるなら、試してみたいと思われますよね。
「美味しいサバサンドは別の場所にあるんだ」と、現地ガイドさんが教えてくれました。
新市街側カラキョイ地区の「サバサンド」
どこにある?
有名店「Derya Balik Ekmek」のような屋台船が並んでいるのは、金角湾に架かるガラタ橋近くの旧市街側、エミノニュ広場に面したところです。
対して、現地ガイドさんが教えてくださったのは、ガラタ橋を渡った対岸の新市街側のカラキョイ地区。
ガラタ橋の付近に立つ屋台が現地の人達に人気なのだとか。
ただ旧市街の屋台船のように特定の場所にあるわけではなく、屋台が移動するとのことですので、少し探していただく必要があります。
とにかくガラタ橋付近、また橋のたもとにある魚市場付近に、複数の屋台が存在するとのこと。
炭火で焼いてくれる
それらの屋台では、近くの魚市場から仕入れたサバを炭火で焼くため、注文してから10分くらいの待ち時間があるようです。
パン生地もバゲットタイプではなく、ラップに使われるような薄ーいパンでくるくる巻くヴァージョン。
炭火でじっくり焼いてくれるなんて、もうこれはただのファストフードではないですよね。
まさにB級グルメ!
味付けにもスパイスが用いられているようですよ。
有名店「Derya Balik Ekmek」よりも値段がお安いとのことですので、断然こちらがおすすめです。
ツアーの裏話
かなしいかな、ツアーではグループのお客様を、「ほんとうに美味しい屋台」にはお連れできないというもどかしさがあります。
なぜならその屋台は規模が小さく、一度に焼けるのは5,6人分ほど。
数十人のツアーメンバー皆様をお連れしたら、物凄く時間がかかってしまいます。
そんな理由でグループのお客様をお連れする場合は、短時間で大量にさばいてくれる、有名店「Derya Balik Ekmek」のようなお店に頼るしかない、という事情があるんです。
個人旅行のとき、もしくはツアーご参加になっていても、イスタンブールのフリータイム時などで、ぜひ訪れていただくとよろしいですね。
最後に大事なポイントをもう一度。
まとめ
- ガイドブックにも載っているサバサンド有名店
「Derya Balik Ekmek」は観光地化されている - 新市街側カラキョイ地区に立つ屋台がおすすめ