イタリア

クリスマス飾りといえばツリー!では伝統的なプレゼピオの風景とは?

こんにちは!

あなたはクリスマスの飾りといえば何を思い浮かべますか?

そう、ツリーですよね!

ツリーのないクリスマスなどクリスマスではない、もはやそんな感じすらしないでしょうか。

でも、ヨーロッパにはツリー以外にも伝統的なクリスマスの飾りがあるのです。

それは「プレゼピオ」というもの。

 

本日はクリスマスの飾り、ツリーとプレゼピオについてのお話です。

 

ヨーロッパはクリスマスシーズンが1年の中で1番キラキラ!

この時期のヨーロッパの街は一年の中で最も華やかです!

クリスマスの約1カ月前の11月末頃から年始にかけて、ヨーロッパの各都市ではクリスマスイルミネーションが街を美しく彩ります。

天候がグズつきがちで冷たくて寒い冬の夜でも、キラキラした光に包まれるとホッコリとまたワクワクな気持ちになりますね。

ヨーロッパの各街の中心には、大抵大きな大きなもみの木のクリスマスツリーがあり、キラキラしたオーナメント(飾り)がクリスマスの雰囲気を
華やかに盛り上げてくれます。

クリスマスツリーの起源はどこの国?

クリスマスの飾りといえば、

ツリー! ですよね?

本場ヨーロッパのキリスト教徒の家庭でも、趣向をこらしたツリー飾りを
楽しんでいるようです。

でも、クリスマスの飾りの代名詞であるツリーを飾ることは、伝統的にヨーロッパ全体の習慣というわけではなかったことをご存じでしょうか。

実は、伝統的にツリーを飾るのは、プロテスタントの国々だったのです。

クリスマスツリーの起源はプロテスタントの国ドイツ

宗教改革で有名なマルティン・ルターが最初にツリーを家の中に飾った、
と言われているんです。

なので旧教のカトリックには、ツリーを飾る習慣は元々なかったわけですね。

プレゼピオとはどんな飾り?クリスマスの日の重要な場面

それならカトリックの国々は何を飾るのでしょうか。

それは「イエス降誕の場面を再現した人形」なんです。

カトリックの総本山は、ご存じの通りイタリア・ローマ市内にあるヴァチカン市国。

カトリックの国々で飾られる「イエスの降誕の場面を再現した人形」のことをイタリア語で「プレゼピオ Presepioといいます。

実をいうとイタリアではツリーを飾るのは、意外にも近年になってから一般化したものなんですね。

プレゼピオとはイタリア語。それはどういう意味?

カトリックの国の伝統的な風習で、クリスマスの1カ月前あたりから、教会や家庭には、厩でのイエス降誕の場面を再現した人形を飾ります。

その飾りのことをイタリアでは「プレゼピオ 」といいます。

プレゼピオの元々の意味は、イタリア語で「馬の餌を入れる飼い葉桶」のこと。

教会には必ずプレゼピオが飾られていますが、その理由としてイエス降誕場面の再現が、かつては人々に聖書への理解を深める役目果たしていたからのようです。

プレゼピオはカトリックの総本山バチカンのサンピエトロ寺院広場のものが最高!

中でも巨大で見応えのある立派なプレゼピオは、カトリックの総本山である、ヴァチカン市国のサンピエトロ寺院広場に設置されるものです。

人が入れるくらいの大きさの厩に、生まれたばかりのイエスと、マリアさま、東方の3博士、天使たち、羊や馬などで、降誕場面を表わしているんですよ。

そして大きな大きなツリーも飾られているんです。

旧教カトリックのプレゼピオ新教プロテスタントのツリー

いまや、いいとここ取りなんですね。

 

ところで、一般家庭ではリビングに置けるくらいの、もっと小さなプレぜピオを飾ります。

しかし今ではプレゼピオではなく、クリスマスツリーを飾る家庭が増えてきているようです。

グローバル化による時代の流れなのですね。

それでも南イタリアでは中部以北のイタリアと比べると、カトリックの熱心な信者さんも多いことから、いまでもプレゼピオを飾る家庭が多いそうですよ。

プレゼピオをライトアップした夜の風景は特に素敵!

クリスマスの飾りは特に夜のライトアップの時が素敵ですよね!

ロマンティックでもあり、この時期ならではの凜とした空気感の中で清々しくも厳かな雰囲気に包まれます。

街中がキラキラ輝き華やぐこの時期のヨーロッパ訪問もいいものですよ。

ただし寒さにはご覚悟を!

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旅する仮面 さき
海外旅行専門のプロ*旅行業界唯一の国家資格を有するレアな添乗員*欧州を中心に現在5大陸56ヶ国訪問*渡航日数2300日以上*渡航回数約300回*マイレッジ累積約1000万マイル(プライベート=ビジネスクラス利用)*身元を隠す仮面装備中*