こんにちは!
カプリ島のみどころについて、お話ししてきましたが、
今日はカプリ島特産の「とっておきなもの」のお話です。
カルトゥージャという世界で一番小さい香水醸造所
「カプリ地区」に、『カルトゥージア』という
世界で一番小さい香水製造所があります。
そう「とっておきなもの」とは香水のことなんです。
カルトゥージアとはイタリア語でチェルトーザ(Certosa)
という修道院を意味する言葉からきています。
修道院に伝わる伝説
ある伝説を記した古文書によると、
1380年、サンジャコモ修道院では、当時ナポリを支配していた
アンジュー家のジョヴァンナ王妃が島を訪れるということを知り、
島中の様々な最も美しい花々を活けて歓迎の意を表したそうです。
そして王妃が去ったあと、片付けをしていた修道院長は
花器から不思議ないい香りが漂っていることに気がつき、
それを研究したところ、島に自生する
「ガロファノ・シルヴェストレ」
(ガロファノはイタリア語でカーネーション)
という植物が発する香りだったことがわかったとのことです。
時代は過ぎていき、
1940年この伝説を発見した当時の修道院長が、
ローマ法王の許可を得て、
科学者たちの協力で香りの再現に成功します。
天然素材を使用した昔ながらの製法
そうしてカルトゥージアの製品は、
全て島に生息するハーブや果実など天然素材を使用し、
昔ながらの製法を今日まで守り続けている、ということです。
全ての工程を手作業というわけですので、
自ずと限定生産になりますね。
話は少し飛びますが、
イタリア中部のフィレンツェに世界最古の薬局と名高い、
「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」がありますが、
修道士たちが薬草を栽培して、
薬剤を調合して薬を作っていたのが始まりで、
今では800年以上の歴史を持つ伝統を守り、
昔ながらの製法で、
- オーデコロン
- 石鹸
- スキンケア
- ボディーケア
などを作り続けています。
頑なに伝統的な製法を守り、
高品質な商品を生み出し続けているところ、
カルトゥージアと共通しているんですね。
アンティークな内装も共通していて、
それだけでも見学の価値はありますよ。
かつては門外不出のものだった!
話は戻り、
カルトゥージアの香水は
2002年まではイタリア国内でさえも
手に入れることができなかった門外不出のものでした。
今では、日本の通販でも購入できてしまいます。
男性用はモンテソラーロで採れる「ローズマリー」、
女性用は「野生のカーネーション」が
それぞれベースとして使用されているそうです。
- パフューム
- オードパフューム
- ソリッドパフューム
はお値段的にもお土産というよりは
ご自身への想い出のプレゼントといった感じですが、
リップバームや石鹸はお手頃な物もありますので、
カプリ島のお土産にもいいですね!!
カプリ島に自生する植物のパワーで癒されますね!