こんにちは!
ドースって何?
「ドース doce」とはポルトガル語で
スィーツのことです。
フランス菓子のような華やかさはなく、
洗練されているわけでもないのですが、
なぜかその素朴さに魅かれてしまうのが
ポルトガルのドースなのです。
今回は2回に分けてポルトガルの名菓のお話です。
ポルトガルの名菓
今日はその第1弾。
1つ目は、「パステル・デ・ナタ」
ポルトガルの代表的なドースといえば、
「パステル・デ・ナタ」
![](https://fujimurasaki.com/wp-content/uploads/2020/12/IMG_1593-1.jpg)
日本では「エッグタルト」として知られているアレですね。
ポルトガル国内どこへ行っても見つけることができます。
このドースが生まれたのが、
リスボンのジェロニモス修道院の近くにある、
「パスティシュ・デ・ベレン」
というパティスリーです。
門外不出のレシピ
19世紀、修道院が閉鎖に追い込まれたとき
追放された修道士や修道女たちが、
修道院に伝わっていたレシピで作って
売ったのが始まりでした。
創業当時のレシピは門外不出として
今でも受け継がれているとのこと。
いつも大人気で行列ができています。
このドースのパイ生地の部分はサックリ、パリパリ、
そしてフィリングのミルク感ある
カスタードクリームがトローッと口の奥まで
広がっていきます。
甘さ控えめなので2,3個は
ペロリですよ!!
パスティシュ・デ・ベレン
2つ目は、「ケイジャータ」
「ケイジャータ」とはチーズタルトのことで、
元々ポルトガル各地の修道院で生まれたとされていて、
これも国内どこでも手に入りますが、
その土地の地ケイジャータがあります。
その中で一番有名なのがシントラのケイジャータ。
13世紀にはすでに作られていたといわれているのです。
シントラのケイジャータ
![](https://fujimurasaki.com/wp-content/uploads/2020/12/IMG_1601-1.jpg)
ポルトガル王室の夏の離宮があり、
詩人バイロンが「エデンの園」と称賛した、
シントラという町の「ケイジャータ」という名菓。
![](https://fujimurasaki.com/wp-content/uploads/2020/12/IMG_1671-1-1.jpg)
餃子の皮のような薄い生地がパリパリして、
フィリングはシナモン香るモチモチのケーキ。
チーズタルトというけれど、
チーズの味は感じられないです。
甘さも控えめ。
日持ちもしますので、
日本へのお土産でも大丈夫です。
これは「ピリキータ」という老舗パティスリーで買えますよ。
老舗パティスリー「ピリキータ」
このお店もいつも混んでいます。
そして買い方に特徴があります。
・入り口入り、
すぐ右に赤い整理券発行の器具から
チケットを切り取ります。
・番号が書いてあるので、
お店奥の電光掲示板に
その番号が表示されるまで待ちます。
・表示されたら注文をします。
ケイジャータは最小の包みで6個入り。
![](https://fujimurasaki.com/wp-content/uploads/2020/12/IMG_1689-1.jpg)
その包み紙もなんともレトロでステキ!
もちろん1個でも買えますよ。
1個 €1
入り口入り右手はイートインスペースです。
【ピリキータⅡ PIRIQUITAⅡ】
HPなし
2つとも見た目も味もとっても素朴。
今まで食べたことがない味でも、
なんだかどこか懐かしい、
それがポルトガルのドースの魅力なのですね!
明日は第2弾です。