こんにちは!
今日は生ハムのお話です。
生ハムとイチジク
イチジクが美味しい季節となりました。これを見ると決まって頭に浮かぶのが生ハム。
イチジクの薄甘さと生ハムの塩気が、素敵なハーモニーを奏でてくれます。
メロンとの組み合わせが一般的ですが、イチジクの方が脇役を上手く演じてくれると私は思っています。
そしてワインが加わることで、その舞台は完成。イチジクを見る度私はその舞台を思い出してしまいます。
さて、生ハムといえば、世界3大生ハムの2つを挙げると、イタリア産、スペイン産が有名。
イタリアのパルマ産の生ハム
イタリアの生ハムの代表格はエミリア・ロマーニャ州のパルマ産。
「プロシュート・ディ・パルマ」
くせがなくさっぱりしていて、やわらかいのが特徴。万人受けする生ハムです。
スペインの生ハム
「スペインのハモン・セラーノ」
スペイン語で、「山のハム」という意味。スペインは世界一の生産国で、そのほとんどがセラーノ。
ややかため、ねっとりしたコクがあるのが特徴。イタリアのそれよりも厚目にカットされます。
イベリコ豚の生ハムを食べたらもう終わり?!
さらに高級なのが、ハモン・イベリコ。生産量はスペイン産全体の10%ほど。
地元のスペイン人でさえ記念日、誕生日など、年に数回しか食べられないというもの。お値段も高級です。
イベリコ豚はイベリア半島原産種で、紀元前3500年頃に生息していたイノシシを祖先に持つと言われています。
その血統と飼育方法によりランク付けされます。
イベリコ豚はドングリを食べている、という認識が一般的だと思いますが、全てがそうではないんですよ。
ハモン・イベリコ・ベジョータの「ベジョータ」はドングリを意味していて、
ドングリを沢山食べている順に、
- ベジョータ
- セボ・デ・カンポ
ドングリを食べていないのは、 - セボ。
1頭のイベリコ豚に1トン以上のドングリ、2,3ヘクタールのコルク樫の森が必要だそう。
画像出典元:pixabay
自然の中を自由に動き回り、オレイン酸を多く含むドングリを食べることにより、
- オレイン酸
- ビタミンB群
- ビタミンE
- 抗酸化物質
を豊富に含む肉質になるようですよ。そんなことから「脚のついたオリーブ」といわれているそう。
美容、健康によいとなれば、さらに美味しく感じるものです。
そんなイベリコ豚は、他の生ハムとは別格なもので、熟成された脂は常温で溶けだし、表面ツヤツヤに。そして甘く濃厚な味が口の中に広がっていきます。
ハモン・イベリコ・ベジョータは、食す前に常温に戻すことをお忘れなく。
もうね、これ食べたら「他の生ハムは何なの?」となりますよ!!もう終わりです、、、他は食べられなくなります(笑)
これにはやっぱりスペイン産の赤ワイン!ハーモニーが最高なのですよ!
スペインに行かれたら、ハモン・イベリコ・ベジョータを食せずにスペインを離れるべからず!
生ハムの原木
画像出典元:pixabay
*スペインでは生ハムの原木は
スーパーでも普通に販売されています。
*ムセオ・デル・ハモン(生ハム博物館という意味)の
レストランチェーンもあり、
カウンターにはたくさんの原木が下がっています。
*デラックスホテルの朝食では、
ハモン・イベリコ原木があり、朝から好きなだけ、
しかもスペインの発砲性ワイン、「カバ」と一緒に。
朝から贅沢!