こんにちは!
パン好きな方へ
今日はサマルカンドのパンのお話です。
ウズベキスタンのナン
ウズベキスタンの人々にとっての
主食のひとつは、ナン(パン)。
食事のときはいつも出てきます。
朝食にはジャムやはちみつをつけて。
またスープに浸したり、
お米や麺料理のような炭水化物にも、
いつでもナンが一緒。
サマルカンドのナン
そして
サマルカンドには、ウズベキスタンで
一番美味しいといわれているナンがあるんです。
他の地域のものよりも
分厚いのがサマルカンドのナンの特徴です。
どんな形?
「ナン」といえば、
インドの平べったい、涙のような形のものを
イメージされると思いますが、
ここのは大きさ20~30cmくらいの円形で
ずっしり重く、表面がツルっとしていて
一見ベーグルのようにも見えますが、
穴なし、底は平ら、なものです。
インドのナンと同じく、タンドール窯の内側に
ペタッと貼りつけて焼くそうですよ。
サマルカンドのナンの独特の風味は
普通のオーブンでは出せないのだそう。
表面は歯ごたえあり、
中は身がぎっしり詰まってモッチリで、
イスラエルのベーグルに似た食感で、
とっても美味しいんですよ!!
表面にまぶしてあるのは
黒ゴマではなくブラッククミン。
イスラム圏では
死以外のあらゆる病気に効果がある、
と言われているとか。
10年くらい前にエジプトの薬局で、
現地在住の友人に『健康に良いから』と勧められて、
このブラッククミンのオイルを買ってきたことがありました。
真っ黒なオイルでしたよ。
市場のナン
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サマルカンドには
地元の人々も集う市場、シャブバザールがありますが、
そこにもたくさんのナンが!!
市場って、現地の人々の食生活などを
垣間見られる、楽しいところですよね。
ただ、見るのは楽しいけど、実際にナンを買うとなれば、
オープンエアな市場には、ハエや蜂もやってきますので、
衛生的に気になるなら、
スーパーでビニール包装されたものをお勧めします。
サマルカンドのナンの保存期間はどのくらい?
地元の人々は何回もナンを買うのが面倒なので、
大きなナンを買っていくそうですよ。
なんと2~3ヶ月間の保存が可能なんだとか。
かつて、
シルクロードの乾燥した地帯を旅する際に、
携帯食として欠かせなかったもののようです。
パン好きな私はもちろん買ってきます。
1個日本円にして60円くらい。
安すぎ!
日本のふんわり柔らかく、ほんのり甘いパンが苦手で、
世界あちらこちらのパンを食してきた中で、
ドイツのパン、フランスのパンの
ハード系が好みなのですが、
それと同じくらい
サマルカンドのナンも美味しいと思いますよー。
小さく切って焼いて食べると、
表面がパリッとして、中はモッチリ、
なにも付けなくとも十分に楽しめます。
日本にもサマルカンドのナンを
焼いているパン屋さんも結構あるみたいですね。
興味がある方は、
日本でサマルカンドのナンを試されるのも
いいかもですね。