こんにちは!
ダイバーも憧れる透明度抜群の海。キラキラ輝く南太平洋に浮かぶ島。
それは「天国にいちばん近い島」といわれるニューカレドニア。
ハネムーナーにはもちろん、もしもアメリカのリゾートの島に飽きてしまって、他の人とはちょっと違った場所がいいと思い始めたなら、オシャレなフレンチリゾートは女子旅にもおすすめです。
天国へは行ったことも、天国をみたこともないけれど、天国があるとしたら、もしかすると、こんなところなのかも知れません。
本日は美しい南太平洋の海に囲まれた魅惑の島々、ニューカレドニアについて。私のプライベートで訪れた際のエピソードも織り交ぜながら、「天国にいちばん近い島」といわれるゆえんを探ってまいります。
ニューカレドニアの旅を推す理由
- ダイバーたちも憧れる透明度抜群の美しい海
- 離島のパウダーサンドといわれる白い粉のような砂浜
- フランス領で首都ヌメアは南仏の港町のように洗練された雰囲気
- フランスからの移住者も多いことから食事も美味しい。特にシーフード
- 本国フランスまでは遠いので、もっと近くでフランスの雰囲気を楽しめる
- 南半球からのみみることができる南十字星は最高にロマンティック
私がニューカレドニアを訪れたのは今から30年程前。ハネムーンではなく女子旅でした。いつもなら気ままなひとり旅ですが、リゾートでは友人がいた方がいいですよね。
アメリカの人気のメジャーなリゾートをあえて避けて、当時はマイナーな場所としてニューカレドニアに決めたのは私の天邪鬼な性格ゆえです。
とはいえ、当時は原田知世さん主演の映画「天国に一番近い島」の舞台になった影響で、この美しい島の知名度がグンと上がったんです。
その当時私はフランス本国にはまだ渡航の経験がなく、憧れのフランスを南太平洋に浮かぶ島で味わえる、という期待がありました。
ニューカレドニアはどこにある?
ニューカレドニアはオーストラリアの東、南太平洋のメラネシア地域。四国程の大きさの面積で、いくつかの島々からなるフランスの海外領土であり、フランスの一部です。
ニューカレドニアの名前の由来
ヨーロッパ人の島への到達は18世紀後半。イギリスの探検家キャプテン・クックにより発見されました。
ニューカレドニアの本島がスコットランドの山の多い地形に似ていることから、新しいスコットランドという意味のニュー・カレドニアと名付けられたそう。
カレドニアはスコットランドのラテン語名。
英語ではニュー・カレドニア。
フランス語ではヌーヴェル・カレドニーといいます。
ニューカレドニアの人種は?
人種は約半数がカナック人でメラネシア系先住民族。
次は約3割をヨーロッパ人が占めていて、フランスからの移住者も多いためフランス語が飛び交っていました。この国の公用語なのですから当然ですね。
UTAフランス航空をご存知ですか?
ニューカレドニアまでは約8時間半のフライトです。
ところで、UTAフランス航空をご存知でしょうか。あなたがもし航空機マニアの方ならご存知かもしれませんね。
当時私が利用予定だったのが、今はなき、UTAフランス航空でした。1990年にエールフランス航空に吸収合併されています。
UTAフランス航空とは、フランスの航空会社でエールフランス航空に次いで二番目に大きな航空会社でした。
路線は、フランス本土とアフリカやインド洋上の旧植民地。また日本や東南アジア、ニューカレドニア、タヒチ、などの南太平洋の島々などを結んでいました。
私のニューカレドニア旅の時は、UTAフランス航空は成田空港に就航していました。憧れのフランスの航空会社でしたので、成田空港からニューカレドニアの首都ヌメアまでの直行便に乗ってみたかったのです。
ところが、理由は忘れましたが、直前になってシドニー経由のカンタス航空に振り替えられてしまいました。吸収合併される前に搭乗できなかったことが残念でなりません。
ニューカレドニア・バリア・リーフは「海の宝石箱」
南太平洋に浮かぶ島ニューカレドニアの最大の魅力は、なんといっても青く美しくキラキラ輝く海です!
ニューカレドニアには、なんと世界有数の大きさを誇るサンゴ礁があるんです。オーストラリアのグレート・バリア・リーフに次ぐ規模で世界第二位。
その名も、ニューカレドニア・バリア・リーフといい、ニューカレドニア本島とイルデパン島を取り囲むサンゴ礁でできています。
2008年にユネスコの世界遺産に登録されました。
美しい海となれば、当然のごとくダイバーたちの憧れのスポットになります。ブラックマンタに会いに世界中から集まってくるところなんです。
「海の宝石箱」とまで言われる海はどこまでも透明度が高く、サンゴが素晴らしく、カラフルな魚たちもとてもフレンドリー。ダイバーたちを見ても逃げません。
そう聞けば、あなたも潜ってみたくなりませんか。
イル・デ・パン島のパウダーサンド
首都のヌメアのあるニューカレドニア本島から離れた島のひとつに「イル・デ・パン島(フランス語で「松の島」)」があります。
この島の特徴は白く細かい砂。パウダーサンドといわれていて、その名の如くまるで小麦粉のように白くて粉のような砂なんです。
ここは絶滅の危機に瀕しているジュゴンの生息地。そしてアオウミガメの産卵地でもあるんですよ。
この島で私は体験ダイビングに参加しました。
海の透明度が素晴らしく、美しく輝くサンゴ礁、たくさんのカラフルな魚たちと一緒に泳ぐ海の中は、それまで一度も体験したことのない別世界でした。まさに海の宝石箱。心も体も解放される時間を過ごしたんです。
この時の体験に味をしめて、後にPADIのライセンスをバリ島でとることになります。
イル・デ・パン島の島外不出のエスカルゴ
それから忘れてならないのは、「島外不出」のグルメ!イル・デ・パン島でしか食べられない名物があるんです。
それはエスカルゴ。
一般的なエスカルゴは丸い形をしていますが、ここのは楕円形の巻貝。ガーリックバターの香りが食欲をそそり、白ワインとの相性が最高です。意外とクセのない味ですよ。
島外には持ちだすことのできない巻貝ですので、ぜひトライしたいですね。
恐怖?の体験
さて、イル・デ・パン島での宿泊は独立したバンガローでした。「海の宝石箱」で泳いだその日はいい気分で眠りについたんです。
ところが、夜明けの頃に、突然ものすごい音がして目が醒めました。
「ドドドドドドーッ」
地面からの振動を伴う大きな響き。それがだんだん大きくなります。
「なに事??」
バンガローの周辺で何やら異変が起きている模様。
止まない地響きに、だんだん恐怖が増していく。
恐る恐るカーテンを開けてみると、、、、
・・・・・なんと!
牛の群れがバンガローの周りをグルグル走っていたのです!!馬じゃないですよ、「うし」です!!間違いないです!
「牛ってこんなに走るのー?」
「牛歩戦術」なるものがありますが、いつも草を食む「のんびり屋さん」だとばかり思っていた牛たちは、実は時速約40kmの速さで走る生き物なんだそうです。
驚きました!
どうやら、牛たちは繋がれていたところを開放されたものだから、嬉しさのあまりの行動だったみたいです。
それを知ったら、牛たちがとてもカワイく思えてきました。
しかし地獄から湧き上がってくるような、この世の終わりとも思えた地響きは本当に怖かったですよ。
とにかく離島や本島の首都から離れたところでは、のどかな田舎の自然を楽しむ?ことができるということです。
ニューカレドニアの本格的フランス料理
ニューカレドニアはフランス領だけに食事も美味しいんです。本島の首都ヌメアには本格的なフランス料理を提供するレストランがあることも魅力です。
フランス料理界のレジェンド「ポール・ボキューズ氏」のレシピで提供するレストラン。私はそこの「赤ワインソースの牛ステーキ」をいただいた時の感動はいまだに忘れられません。
その後プライベートと添乗業務と合わせて何十回とフランス本国を訪問しておりますが、あの赤ワインソースの美味しさに勝るものは、未だに出会っていないのです。
なぜそれほどまでに美味しいと思ったのでしょう。
もちろんそのレストランの巧みな調理によるものと思いますが、それだけではない気がします。
- 海外において本格フレンチをいただいたのはその時が初めてだったから
- 旅先の非日常の時間と空気感が加味して、よりいっそう感動が高まり、深く記憶に残ったから
そんな理由からなのかもしれません。
旅先での「美味しい」という体験はより豊かな世界へ導く作用があるのですね。やはり旅とはいいものです。
ニューカレドニアへの旅のすすめ
「天国にいちばん近い島」
天国にはまだ行ったことも、天国を見たこともないけども、天国があるというのなら、もしかしたら、こういうところなのかも知れない。
そんな幻想を抱いてしまう美しい島々。それはこの世のものとは思えないほどの美しさ。
それが、人々を「天国にいちばん近い島」と言わしめるゆえんなのかも知れません。
リゾート特有の解放感が漂っている。それでいて、フランス文化の影響を受けて、プチオシャレな雰囲気の島。
旅先では非日常の時間が流れ、非日常の空気がある。感動が高まり深く記憶に残る旅。
そんな体験ができる旅に、あなたもお出かけになりたいですよね。