防犯意識を高める

海外旅行のスリ対策!どこにどう気を付けるべきか?!海外旅行のプロ海外添乗員がお伝えします

海外旅行のスリ対策は必須!

あなたはヨーロッパでの『スリ被害』がご自身には無縁だと思われてはいませんか?

もしもスリに狙われたら、高確率で被害に遭ってしまいます。大事なのは最初からスリに狙われないようにする事です。

決して他人事とは思わないでくださいね。あなたも「狙われている」という「意識を持つ」ことが大事なんです。

スリは隙がある人を狙います。お財布をバッグのどこにしまったのか、あなたの行為はスリに見られているかもしれないのですよ。

そして両手でカメラを持ち写真を撮っている「わずかな隙」に、スリはサッと近づき、バッグに手を入れてお財布を抜いていく、そんなことが日常茶飯事に起きているんです。

スリに狙われてしまったら、高確率で被害に遭ってしまいます。だから、最初からスリに狙われないようにするべきなんです。

では狙われないようにするには、どんな時にどう気をつければいいのでしょうか。普段日本に住んでいるとスリに気をつける習慣はないですから、わかりづらいですよね。

そこで今回は、具体的にどんな時にどう気をつけるべきなのかをお伝えいたします。

その前に、下記の「スリ被害が多いヨーロッパの国」ランキング⑩をご覧ください。

ヨーロッパへの海外旅行でスリが多い国ランキング!

英国の旅行保険比較サイトの「Quotezone co uk」が、「スリ危険度ランキング」として発表したものです。

「スリ被害が多いヨーロッパの国」ランキング⑩

「スリ被害が多いヨーロッパの国」ランキング⑩

  1. イタリア
  2. フランス
  3. オランダ
  4. ドイツ
  5. ギリシャ
  6. スペイン
  7. ポルトガル
  8. トルコ
  9. アイルランド
  10. ポーランド

いかがですか。
あなたが行ってみたいヨーロッパの国がランクインしているのではないでしょうか。

私の認識では、イタリア、フランス、スペインの3カ国が肩を並べて、スリ被害が多い国。そして同じくこれら3カ国は、日本人が初めてのヨーロッパ旅行の国に選ぶトップ3でもあるんです。

ということは、初めての慣れないヨーロッパで、最初から危険な環境に身を置くことになるわけですね。

スリ被害に遭わないようにするには、旅に慣れてくれば感覚的にわかってくると思います。しかし初心者には、どんな時にどんな事に気を付けるべきなのかが、さっぱりわからないと思うのですよね。

でもそれは仕方のないことで、日本には日常的なスリ被害対策の習慣がないわけですから。それをいきなり現地でしようとしても難しい話なんです。

では、どうすればいいのでしょうか。

それはまず、防犯に対しての「意識」を変えることです。

決して他人事とは思わず、あなたもスリに「狙われている」という意識をもつこと。そして対策をするのです。

海外旅行のスリ対策として徹底するべきこと!

海外旅行のスリ対策として徹底するべきこと②つ

大前提として、以下のは徹底してくださいね。

  1. 貴重品が入っているバッグなどは『一瞬たりとも』手から離さない。
  2. セキュリティポーチ(貴重品ポーチ)の利用で貴重品は衣服の中に身に付けること。

*私の考える貴重品は次の4つで、基本的な保管の仕方も次の通りです。

現金 ー 少額だけをお財布に入れて、残りはセーフティポーチに入れて衣服の中に身に付ける。
パスポート ー 外出時はセーフティポーチに入れて衣服の中に身に付ける。
高価なもの ー 盗られたらイヤなもの。小さいものならセーフティポーチへ。
スマートフォン ー 肌身離さず持つ。特に最新のiPhoneの被害が多い。

具体的に気をつけるべき⑨つ

  1. 公衆の場ではリュックは前にする

    ↑ 後ろにあれば盗られ放題。特に人混みでは必須。
  2. バッグは首を通して斜めがけ

    ↑ バイクなどでひったくり防止のため。道路と反対側にバッグを持つようにする。
  3. 公衆の場ではお財布をバッグから出さない↑ 必要なだけのお金をバッグの中で抜く
  4. 写真撮影のときもバッグを忘れずに気を遣う

    ↑ 両手でカメラを持てばバッグが無防備状態のため、撮影時はバッグを抱える。
  5. パンツの後ろポケットにお財布やスマホは入れない

    ↑ 入れていると盗って欲しいアピールになる
  6. 公衆の場ではバッグはいつも前になるように持つ。そして『開け口に手を添える』

    ↑ 夢中になっているとバッグがいつのまにか後ろに回っていて危険。スリに  手をバッグに入れられないように【開け口に手を添える】のはかなり有効!
  7. レストランやカフェではバッグを椅子の背もたれに掛けない

    ↑ 簡単に盗られる
  8. レストランやカフェでは入り口近くではない席にする

    ↑ 入り口が近い席の方が、スリは盗ったあと逃げやすいから
  9. レストランやカフェではバッグを足の間に挟まない

    ↑ 足の間に挟んだバッグは後ろから抜かれる

いかがでしょうか。いずれも難しいことではないですよね。

でもここまで気を遣うべきとは、普段日本に住んでいるとわかりづらいですよね。スリに気をつける習慣がないのですから。

海外旅行のスリ対策として「防犯意識を高めよう」

そもそもなぜ私は「防犯意識を高めましょう」とお伝えしているのか。

それはあなたに最後まで安全な旅を続けて、そしてたくさんの楽しい想い出を作っていただきたいからです。

私は実際に、添乗業務で現地到着の初日に、お客さまに対していつもお伝えしていることがあります。

それが防犯意識をお持ちいただくために具体例を挙げて注意を促すことです。

だってね、もう次の日の朝食のレストランでは、早くも「置き引き」の危険が待っているわけですよ。

それはレストランの椅子にバッグ(貴重品入り)を置いてビュッフェに取りに行くこと。

あなたもよくされませんか。日本では「席取り」のよくある光景ですよね。

しかし海外では絶対にNGです。置きっ放しはいけません。

もう盗っていってくださいとお願いしているようなもの。テーブルに戻ればもうそこにはバッグはない、ということがよくあるのです。

実際に朝食レストランで置き引きの犯人がバッグを盗って、一目散に走り去っていくところを私は目撃したことがありますよ。

とにかく日本の習慣をそのまま海外に持ち込んではいけないのです。「日本の常識」は「世界の非常識」ということをしっかりと認識をするべきなんです。

海外旅行のスリ対策として、防犯用のセキュリティポーチを利用しましょう!

重要

*貴重品入りのバッグは一瞬たりとも手から離さない
*セキュリティポーチを利用して、衣服の中に身に付けるのが安全

*セキュリティポーチとはコレです↓
一般的にナイロン素財の商品が多いのに対し、この素財はオーガニックコットン100%です。直接肌に触れるものとしても安心ですね!↓

安全な旅にするためにも、バッグには気を遣っているアピールをなさってください。

それだけで、スリを遠ざけることができますよ。

ABOUT ME
旅する仮面 さき
海外旅行専門のプロ*旅行業界唯一の国家資格を有するレアな添乗員*欧州を中心に現在5大陸56ヶ国訪問*渡航日数2300日以上*渡航回数約300回*マイレッジ累積約1000万マイル(プライベート=ビジネスクラス利用)*身元を隠す仮面装備中*