こんにちは!
窓を開けると金木犀の香りが漂ってきました。
この香りは毎年「秋」を運んできてくれますよね。
樹木も少しずつ色付き始めています。
本日はカナダの紅葉の名所メープル街道のお話です。
今回は紅葉の名所2か所をご紹介!
①紅葉の名所、モン・トランブラン・ビレッジ
②フランス文化の影響が残るケベック・シティ
カナダ東部メープル街道の紅葉
「紅葉」といえば、あなたはどこを思い浮かべますでしょうか。
ヨーロッパでも、街道沿いに多数の古城が建っている、
ドイツの古城街道など、紅葉が美しいスポットも沢山ありますが、
カナダ東部の「メープル街道」はそのスケールでは断トツ1位
なのではないかと私は思っています。
メープル街道とは
カナダの国旗にもあるカエデの紅葉が美しい、
メープル(砂糖カエデ)街道は、ケベックシティと、
滝で有名なナイアガラを結ぶ約800kmに及ぶ街道です。
紅葉の名所 モン・トランブラン・ビレッジ
画像出典元:pixabay
メープル街道沿いに紅葉の名所として知られる
ローレンシャン高原が広がり、
そのハイライトである高原内の「モン・トランブラン・ビレッジ」の
標高960mの山頂からの眺めが、想像の域を超える素晴らしさ!
まるで赤、黄、緑に染めた絨毯が地平線の彼方まで
敷き詰められたような、ダイナミックな様は他ではみることのできない、
ここだけの景色なのです。
高原のそのスケールといったら、なんと日本の四国ほどの広さ!!
画像出典元:pixabay
絨毯を敷き詰めたような壮大な「紅葉の眺め」は私は他に知りません。
多くの人達がこの紅葉を目当てに一斉に集まりますので
観光業は1年の中でも大忙し。
観光バスだけでは間に合わず、
スクールバスがグループのために手配される、
なんていうこともあるんですよ。(笑)
でもなかなかカナダのスクールバスに乗るチャンスはないですので、
それも良い体験になりますよね。
紅葉の見頃はいつ?
9月中旬~10月中旬が見頃。
フランス文化の影響が残るケベック・シティ
さて、ケベック・シティは、カナダ東部のケベック州の州都ながら、
ケベック州最大の街モントリオールに次いで2番目に人口の多い町です。
(下の画像↓)旧市街よりも高いところにそびえ立つ、
フレンチ・ロマネスク風の建物は、
ケベック・シティのランドマーク的な存在でもあります。
それは伝統と格式の高い高級ホテル、「シャトー・フロンテナック」
シャトーとはフランス語の「城」の意味ですので、
お城のような流石の風格に、
綺麗に色付いた木々が更に華を添えていますよね。
旧市街の歴史地区が世界遺産に登録されています。
北米でも最も古い歴史を持つ都市のひとつで、
アメリカ文化の影響が強いカナダの中で、
フランス文化の影響が残るエリアです。
ここでは公用語もフランス語。
建物の雰囲気も、生活様式も食文化もフランスの影響が色濃く残り、
カナダにいながらフランスにいるような気分になる、
そんな素敵でオシャレなエリアなんですよね。
紅葉の時季はこの旧市街全体の木々が色付きます。
フランスの開拓移民団
ケベックシティは北米でも最も古い町のひとつなんです。
17世紀初頭、フランスより開拓移民団がこの地を訪れます。
その一行にサミュエル・ド・シャンプランという地理学者であり、
探検家、地図製作者でもある人物がいました。
彼らが開拓した植民地は「ヌーベル・フランス(新しいフランス)」
と呼ばれたのです。
シャンプランは植民地を巡る様々な問題に取り組み、
「ヌーベル・フランスの父」と呼ばれます。
街の英雄として、旧市街の中心、
ダルム広場にはシャンプランの像が建っていますよ。
そして先日の投稿記事
【イスパハンとは?ピンク色の魅惑の王女のボンボン!】
でお話しした、フランス、ノルマンディー地方の
オンフルールという港町。
https://fujimurasaki.com/europe%ef%bc%92/france/886/
このオンフルールという町は当時多くの探検家たちの
出発拠点となった港があったのですが、
シャンプラン率いる探検隊もここを出発して、
北米にたどり着きケベックの街を築いていったのです。
フランス本国のオンフルールとケベック・シティの繋がりを知ると、
古のフランス人達の壮大なロマンを感じずにはいられず、
遥か昔に想像を巡らせてしまう、そんな街なんですよね。
深い歴史があり、フランスの香りがする、
カナダ東部のメープル街道には、
紅葉の時季におでかけになってみてはいかがでしょうか。