こんにちは!
今日はサントリーニ島原産の
「アシルティコ」のお話しです。
サントリーニ島原産の超希少なワイン
ギリシャの世界で最も古いワイン造りの歴史
近年注目を浴びるサントリーニ島のワイン。
ギリシャでは紀元前2000年からワイン造りがなされ、
世界でも最も古い歴史を持つ産地。
画像出典元:pixabay
オスマントルコ帝国の支配が長かったため、
宗教的な理由で、ワイン造りの技術は
他のヨーロッパに遅れをとり、EUに加盟した1981年以降に
近代的な技術が取り入れられています。
今ギリシャワインが注目されている
ギリシャワインが注目されているのは、
今でも300種を超える固有品種が栽培されていて、
ギリシャ産ワインの90%以上が固有品種で造られている、
希少なワインゆえなのですね。
サントリーニ島観光のスポットにワイナリーもぜひ!!
「サントーワイナリーSanto wines winery 」
ツアーでよく訪れるのがこのワイナリー。
醸造所の見学の後、テイスティングがあり、
3種ほどのワインを試していただけます。
テイスティングのできるワインの中で、
今回は特に
- アシルティコ
- ヴィンサント
について。
ヴィンサントについてはこちらもご覧ください。
↓
https://fujimurasaki.com/europe/greece/403/
ギリシャワインに注目!超希少固有品種のアシルティコ!!
サントリーニ島で栽培されているぶどうの
超希少固有品種が「アシルティコ ASSYRTIKO」。
- 柑橘系やミネラルの香り
- フレッシュな酸味
- しっかりした骨組み
- 暑い気候でも酸が落ちにくい
- アルコール度数が高い
- フルボディなワインになりやすい
のが特徴。
アシルティコはその美味しさが料理と合わさることで
本領発揮となるようです。
白ワインには定番の魚だけではなく、
お肉、スパイスの効いた料理など。
ギリシャのソムリエはマリアージュに困った時、
アシルティコを選ぶそうですよ。
島のユニークなぶどうの製法とは?
サントリーニ島では、ぶどうの製法が独特で
枝葉をくるくる巻き込んだ籠状の仕立ての中で、
ぶどうの花と房を守り育てるというもの。
その籠状の仕立ては「クルーラ」と呼ばれ、
見た目は、地面に落ちた鳥の巣、といった感じ。
夏期は雨の降らない乾燥した日々が続き、
また立っていられない程のとても強い海風が吹くため、
世界でもユニークな方法がとられてきたんですね。
ワインに感じる塩味は強い潮風がぶどうに
かかるためのようです。
冬期には雨が降り、雨水は地中深くに蓄えられるため、
樹は地中深くまで根を張り、灌漑をしなくとも水分を吸収し、
ミネラル豊富なぶどうが育つとのこと。
世界でも稀なぶどう栽培の環境
土壌は火山があるため、石灰岩や軽石、
鉄分を含む岩と砂により形成され、
有機物も少なく、砂質が90%以上あるので、
フィロキセラ(ぶどうの樹を枯らす葡萄根アブラムシ)が
生息することが不可能という、
世界でも稀な環境なのだそう。
その為に接ぎ木はされず、自根で栽培されているため、
250年の樹齢の根もあるとか。
収穫は全て手作業。
他の産地でよくみる整頓されたぶどう畑とは全く違って、
地面にへばりつくように「クルーラ」が点在しているため、
機械での収穫は不可能なのです。
一見ぶどう畑には見えないですよ。
希少なアシルティコで乾杯!
画像出典元:pixabay
収穫量も少ないため、輸出もごくわずか。
ワイン好きの方へのお土産としても大変喜ばれますし、
エーゲ海を臨む素敵なレストランで、
ぜひ希少なアシルティコで乾杯してくださいね!