こんにちは！
今日はサクロモンテのフラメンコのお話です。
グラナダという街
スペイン、アンダルシア地方グラナダ県。
ネヴァダ山脈の下、
- アルバイシン
- サクロモンテ
- アルハンブラ
の３つの丘に白壁の家々が並ぶ美しい景観を持つ。
アルハンブラの丘の上には
スペインで最初に世界遺産に登録された
イスラム建築の粋を集めたアルハンブラ宮殿が建っています。
スペインの歴史上重要な街、グラナダは780年もの間
イベリア半島に存在したイスラム教徒の最後の王国でした。
そのナスル王朝のアルハンブラ宮殿を無血開城させ、
レコンキスタを完了したのは
イザベル女王とフェルナンド王夫妻。
このイザベル女王の命令によって、
保護されたのがジプシーでした。
グラナダのジプシー
ジプシーといえばヨーロッパでは
「スリ」の代名詞のように言われていて、
いい印象がないですよね。
イベリア半島にジプシーがやってきたのは１５世紀の頃で、
スペインは当時、レコンキスタの最終段階に入っていました。
グラナダにいたジプシー達はアルハンブラ宮殿を落す際に
物資を運ぶなどの作業をよく助けてくれた、という事で、
レコンキスタ完了後イザベル女王により保護されています。
そしてジプシー達はサクロモンテの丘の洞窟に
住み始めたのです。
その後、他のヨーロッパの国々と同じく
ジプシー達に対して弾圧があったそうです。
個人主義であるジプシー達は協調性に欠け、
ルールを守らないため、
なかなか土地に馴染むことができず、
トラブルも増えていったといいます。
そこでスペインでは、土地に残るためには、
職に就き定住することを条件とした
「ヒターノ（ジプシーという意味）迫害令」が出されました。
そのためここスペインではちゃんとした職業を持ち、
闘牛士、フラメンコダンサー、ギタリスト、歌手などで
才能を発揮し、世界的に活躍していた人も多いのです。
サクロモンテの丘の洞窟でみるフラメンコ！！
フラメンコの踊りがみられるバーやレストランのことを
「タブラオ」といいます。
かつてジプシーたちの住居であった洞窟のタブラオは
世界でもサクロモンテの丘だけ。
第一部開始、21:00
第二部開始、22:30
日本のグループは、通常第一部の予約ですが、
スペインの夜は長く、その時間は序の口に過ぎません。
ちなみにスペイン人の夕飯の時間は
一般的に21時以降ですから、スペイン人は宵っ張りですね。
フラメンコ鑑賞の際の服装の注意ですが、
日中は40度を超える夏期であっても、
朝晩は肌寒くなりますから、羽織る物が必要です。
グラナダの街自体が682mの標高で、
サクロモンテの丘は更に高くなるからです。
ここで雑学を２つ。
フラメンコギターの材質は何？
フラメンコギターの材質は糸杉です。
宮殿の庭にも植えられていますし、
イタリア、フランスでもよくみます。
フラメンコのカスタネットの語源とは？
フラメンコでよく使われるカスタネットは
スペイン語の栗を意味する「カスターニャ castana」が
語源だと言われています。
栗の木で作ったから、
栗のいがが割れる様子に似ているから、
名付けられた、などと言われています。
